国土交通省は超電導磁気浮上式鉄道(超電導リニア)の「技術開発の基本計画」および「山梨実験線の建設計画」の変更を1月23日に承認した。いずれも、2006年12月の超電導磁気式浮上式鉄道実用技術評価委員会の提言を受けて変更されたものである。
現在、山梨実験線は、1990年2月に承認された基本計画及び建設計画に基づいて走行試験等が行われているが、総延長42.8kmのうち優先的に建設された先行区間18.4kmでの実験となっている。今回の建設計画変更により、2016年度までに実験線全線の工事が完了する予定である。また、基本計画変更により、技術開発の期間を2016年度までとするほか、試験車両を14両製作し、大深度地下を模擬した施設を新たに整備することとなった。
○技術開発の基本計画の主なポイント
・技術開発期間を2016年度までに変更
・車両の製作(14両)
・保守基地及び大深度地下模擬施設等の設置
・トランスラピッドの事故を踏まえ安全性の確保を追記
・技術開発に要する資金及び資金計画の変更
○山梨実験線の建設計画の主なポイント
・工事完了時期を2016年度までに変更
・工事に要する資金及び資金計画の変更
・トランスラピッドの事故を踏まえ安全性の確保を追記
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